読解力の基礎は「語源・由来」から

2023年5月19日

国語力・思考力の重要性がさけばれる昨今の中学入試。

すべての教科の土台となる「読解力」を伸ばすには、どのような学習が効果的なのでしょうか。

キャタピーというポケモンがいます。アゲハチョウの幼虫に似た姿をしていますが、このキャタピーという命名は英語のcaterpillar(=芋虫・毛虫)からきています。ちなみに、戦車を動かすタイヤのような部分も、芋虫のうごうごした様子を連想させることからキャタピラと呼ばれます。

さて、いきなり話題がそれましたが、今回のテーマは「読解力」です。そもそも読解力とは何かというと、文章を自分なりにかみくだいて簡潔に言い換える力のことです。それにはまず文中の言葉の意味が分かることに加え、知らない言葉があっても、前後の文脈からおおまかな意味を判断する力が求められます。つまり、読解の基礎をなすのは、「語彙」と「推論」だと言えます。

この2つの力を伸ばすのにうってつけなのが、「語源・由来」に親しむことです。冒頭の例のように、言葉一つひとつについて「なぜ?」と問うことで、子どもたちの言葉に対する感度はどんどん高まっていきます。語源や由来を気にするようなクセがつけば、それが漢字や英単語の学習に有効に働くことはもちろん、正しく深く理解しようとする姿勢は読解力の強化に直結するはずです。

一見ムダに思われても、「だから何?」と軽んじてはいけません。テストで出題される知識は氷山の一角にすぎません。いざというときに本当に役立つのは、推論の力とその材料となる語彙の蓄積なのです。クイズを楽しむような感覚で、語源・由来を意識的に会話に取り入れることをおすすめします。

(2023年5月浦安新聞掲載)